airaingood’s diary

このブログは、裏勝手に、自由に、裏の話(倫也さんの体調管理も含む)

以下記事引用です。
これは、最終回を迎える!記録です。

中村倫也主演『珈琲いかがでしょう』壮絶な過去の回収にゾクッ、何層も重なる味わい
5/23(日) 18:00

ドワンゴジェイピー

中村倫也主演『珈琲いかがでしょう』壮絶な過去の回収にゾクッ、何層も重なる味わい
「とらモンは変わったね。ボクは、変わっちゃった。」

中村倫也が主演を務めるドラマ『珈琲いかがでしょう』(テレビ東京系、毎週月曜よる11:06~)は、ついに最終回を残すのみとなった。青山(中村倫也)のことが「大好きすぎて憎すぎてたまらない」ぼっちゃん(宮世琉弥)の言動にゾッとすると同時に、切ない気持ちにもなった第7話。

ぼっちゃん自身、「変わった」ではなく「変わっちゃった」と表現しているように、決して望んでいる姿ではない“黒くてドロドロしたものに捕まっちゃった”自分。ふと、第1話の「死にたがり珈琲」を思い出し、細かい伏線回収に気づかされた。




ぼっちゃんは子どもの頃、いじめられても「絶対に家の力なんて頼らない。自分の力でのし上がっていく」と強い志を持って逆上がりの練習をしていた。

そんなぼっちゃんにとって、アニメに出てくるヒーロー・とらモンのように、ピンチには守ってくれる強い青山の「ずっとそばにいる」という約束は、どんなに大きかったことか。唯一の心のよりどころだったはずだ。しかし、すぐに青山は組をやめてしまう。


「珈琲に出会えた時、世界が変わった気がしました。」

第7話は、青山のこの言葉でスタートしている。生き甲斐のない底辺の生活から珈琲屋へ。たこ(光石研)との出会いを経て、“できっこない”と思っていたヤクザの組を辞めるという決断をした。ぼっちゃんからは組をやめたら「指切りの刑だぞ、僕と父さんの分2本。しかも右手だ」。それを聞いた青山は、なんとも言えない覚悟の表情を浮かべているように見えた。(こういう微妙で絶妙なニュアンスは中村倫也の演技が光る。)


ぼっちゃんの父である二代目に、青山が淹れた珈琲をグローブをしていない右手で差し出す。二代目は「俺はウインナー珈琲っていうのは、ウインナーがぶちこんである珈琲だと思ってた」と話した。

やがて青山が組をやめ、二代目はぼっちゃんに「おまえあいつに何言った?青山が、これをおまえにってよ」「おまえはこれをもらって嬉しいか?」と問いかけ、ガーゼに包んだものを渡した。その後二代目は死に、ぼっちゃんは死んだ父の仏前に供えてある珈琲カップにそれを入れるという衝撃の回収。青山は最後にぼっちゃんとの約束を守っていた。


第1話の二杯目「死にたがり珈琲」。美咲(貫地谷しほり)を連れていったカレー屋で、青山は「心を閉ざして、何も感じないようにしてる方が楽なことってありますよね。疑問を感じ始めると、一気に溢れてしまうから」と思いつめたような表情を浮かべたシーンがあった。今思うと、ほるもん…ほるもん…と無心で仕事をし、たこと交わり疑問を感じ始め組をやめた青山の人生。この時、カレー屋の店主が美咲に「やめちゃえやめちゃえ、そんな仕事」というと、美咲は「どんな嫌でも怖くて辞められない」と語る。そのとき、青山が珈琲を供すのだが、手元のカットとなり、青山のグローブが画面に大きく映されていた。


繊細な心理描写と、緻密な構成。それを体現する役者の演技。その味わいは、深い。


「死にたがり珈琲」では、この後青山がガラムマサラを一振り。「ほんの少しの一振りで世界はガラッと変わるのかも」「生きてるっていいかもって思う」と美咲は前を向いた。これまでも青山の珈琲は人々の心を救ってきた。ぼっちゃんが寂しさを感じた夜、青山は「くらくらするほど甘くておいしい」コーヒー牛乳を淹れている。「お待たせしました。コーヒー牛乳です。」と差し出す姿は、たこ珈琲店主・青山のトーンに近いものがあった。



ほんの少しの違いで世界は変わる。ぼっちゃんの世界は…? 終わってしまう寂しさは高まるばかりだが、最終回、しっかりと心で受け止めたい。



■『珈琲いかがでしょう』
最終話 5月24日(月) 23:06