ヴァンバンバーン
「Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン!バーン!~」感想(東京千秋楽)
テーマ: 劇団☆新感線(感想)
2016-09-25 02:05.39
2016年劇団☆新感線夏秋興行SHINKANSEN☆RX
『Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン!バーン!~』
[出演]生田斗真 / 小池栄子 / 中村倫也 /
神山智洋 / 橋本じゅん / 高田聖子 / 粟根まこと / 篠井英介 /
徳永ゆうき / 紘毅 / 松田翔 /
右近健一 / 河野まさと / 逆木圭一郎 / 村木よし子 / インディ高橋 / 山本カナコ /
礒野慎吾 / 吉田メタル / 中谷さとみ / 保坂エマ /
村木仁 / 川原正嗣 / 冠徹弥 / 教祖イコマノリユキ / 他
9月18日12:30~、東京千秋楽!
(また感想がすっかり遅くなった…)
すーごい盛り上がりだった!
オープニングのジューダスから、恒例の御煎餅撒きまで、めいっぱい楽しんで参りました☆
本編の前に、カテコの話を。
この日のカーテンコールは、豪華二本立て(笑)で。
まずは、この9月18日がお誕生日だという教祖と、15日(休演日)がお誕生日だった武ちゃんこと武田浩二さんの、
ハッピーバースデーのお祝い!
「まさか」といった感じでびっくりしきりの御二人(特に武ちゃん)、おめでとうございましたーヾ(@°▽°@)ノ
新感線には欠かせない、大好きな御二人です。
そしてそのお祝いが終わったら、あっさりハケていくキャスト陣。
お?あれ?
っと思った矢先に
「これで帰らせるわけねーだろ!」
的なことを格好良く叫びながら、斗真さん再登場(笑)、で、新感線千秋楽恒例の煎餅撒きタイム。
いっつも格好良い音楽にノせて、ぶんぶんばら撒いてくれるのですが、今回は格別でしたよ。
BGMは、なんとVBBの曲ではなく、斗真さん新感線デビュー作「スサノオ」から、「鋼の軍団」!
もー、客席テンション↑↑で、盛り上がること盛り上がること。
「スサノオ」は円盤化していないので、当然遅れてきたファンである私は見たことがなく、
ただ大層面白いし粟根さんは美味しい役だったし、という話だけは聞いていていっつも悔しい思いをしていたのです。
今回、その悔しさがちょっと報われた気分です。
(来られていた斗真さんファンの中でも、実際観ていた方ってどれだけいらっしゃるのだろう?)
最後は斗真さんの合図で、全員でジャンプ!の〆。
最早、演劇ではなく完全にライブ会場と化していた。
思いっきり拳、振り上げてきたよー!
御煎餅、無事ゲット。
一階席後方は、ちゃんと劇団員が全員に行き渡るよう配り歩いてくれるので、
私は安心して舞台上のキャストが煎餅を撒いている姿を眺めておりました。
下手側だったので、粟根さんが丁寧に撒いている姿が良く見えて嬉しかった!
わーなにあれ格好いい!って思った仕草があったんですが、内緒です(笑)
これから富山~大阪と、まだまだ続くVBBの旅。
私はあと、大阪終盤の観劇予定があるので、観納めはまだ少し先。
でも、赤坂とは違って劇場がかなり大きくなるから、雰囲気も変わるだろうなぁ。
更に進化したVBBを楽しみに待つとします!
以下は、重箱の隅をつつくネタばれ感想。
これまでの感想は、
えっと、今回ひとつだけ、芝居の外の部分で不満を挙げるとすれば。
CDが出ないこと…は、もういいんですよ、事情があるんでしょうから。
歌詞がパンフにもフライヤーにも載ってないこと…も、まぁ諦めます。
でも、でも、各曲のタイトルくらいは、教えてくれてもよくない!?!?
え、どこかに掲載されてて私が気付いてないだけってこともある??ないよね??
おかげで、ファン同士で語る時も、こういう覚書を書く時も(←こっちはどうでもいいけど)
なかなか不便です。
そもそも曲名ついてないのかなァ…。
ですので、いつもRXの時は曲名毎に書くけれど、今回はなんとなーく、物語に沿って箇条書き。
・「♪この星に~骨を埋めるなら~」
の、かぐや姫の歌はちょっと懐メロアイドルソングっぽくて、良く耳になじみますね。
「あまちゃん」フリークとしては、クドカン繋がりで「潮騒のメモリー」を彷彿とさせます。
小池姐さんは、べらぼうに歌が上手いわけではないけれど、力強くて艶のある歌声ですなぁ。
(今、ワカドクロを見ながらこの感想を書いているのですが、太夫が格好いいし美しい!
本当に良い舞台女優よな…
来年からの、花鳥風月のうちどれか1本、また小池極楽が見たいものです。)
・そこからの週5オールどんちゃんコンパ(笑)のシーン。
センターで踊る若人を差し置いて、ついつい上手側に目がいっちゃう私をお許し下さい。
本役ではガンガンいがみ合ってる粟根さん川原さんが、バイトで仲良くわいわいやってるのだから。
徳永くんも入って3人の並び、かーわーいーい。
でも、清やんのダンスは釘付けですよ!もちろん!
・待ってました!な藤志櫻登場シーン!
なのに、「あ、ぼくでーす!」なんて力の抜けた第一声(笑)
第二声も「やっかましーやーい!」だし。格好良いというより、可愛い。
ダンスは文句無しに格好いいんだけれどね。
でも腰のクイクイッなウザさはやはり、トゥーマッチ。
「はいはいはーい!!」の猛アピールもトゥーマッチ。
投げやりな、かぐや姫の、「もう、どーぞっ」って言い方がまた可笑しいわ。
・図らずしてチョイスされた蛍太郎の謙遜…と見せかけた鼻につく攻撃、長野と比べて確実に面白くなってて良い!
爽やかの玉ねぎー。
受ける4人組(ここの不細工3人組に斗真が交じる奇跡www)のリアクションも良い!
そちら側の皆さん、でしっかり地面に線を引いてるのね(笑)
・虫麻呂(劣)が言う台詞でお気に入りなのが
「今回は農民の役がないから仕方なく貴族に回された~」云々のやつ。
新感線ファンにしかピンとこないメタ台詞ありがとうございます!
あと、虫麻呂(劣じゃないほう)がグラスに自分の血を注ぐ時、ちゃんと腕を切って血が流れるようになってるのね。
そして綺麗にグラスに流れ込む…。
後方や二階席だとなかなか見え難そうだけれど、細かいところまで手を抜かないのが流石。
・藤志櫻のヴァンパイア化、かーらーのー、
「Vamp!Bamboo!!Burn!!!」
タイトルどーん!
これぞ新感線のタイトルバック!
風でぶわーって舞い上がる藤志櫻の銀髪と、ぐぐっと落とした腰、いいよいいよー(〃∇〃)
しかし、どんだけ格好つけてどんだけ格好良いメロディに載せても、全部を吹き飛ばす歌詞
「OSSAN」
の破壊力たるや。
あと、よーく聞くとちゃんと「しぇんねん」って歌ってる!?(笑)
とはいえ最後の
「♪Vamp Vamp Bamboo Burn.......!」
の歌い方と声が壮絶に色っぽくて、大好きです。
このメリハリな!
崩すところは崩す、格好つけるところは全力で決める、それでこそ新感線の主人公。
・ワイドショーパロディの嵐。
流石に4回目ともなると、少しずつ慣れてくるのですが、
「目つぶしテレビ」だけは何度観ても笑ってしまう。藤志櫻のポーズ&台詞込みで。
知念の「設定」に、自分と同類だと思いこんでテンション上げて話しかける藤志櫻が可愛くて、ちょっと切ない。
お仲間が欲しかったんかな…。
・マダム馬場登場!
「馬場のマダムのマダム馬場」がじわじわ来る。
しっかし可愛いなぁ、○みゅ○みゅ風篠井さん!そして歌が上手い!
マダムが藤志櫻の正体を知る場面は結構重要だと思うんだけど、回想だけでかなりあっさり流すよね。
ここ、丁寧に観たかったなぁと思うのは、マダムと藤志櫻のさりげなく固い信頼関係がとても好きだったから。
その根本が、なんかふわっとしてて残念でした。
・藤志櫻とアリサちゃんのファーストコンタクト。
好きなジャンルは「童謡」っていうアリサちゃんの言葉を受けて、藤志櫻が歌ってる歌が何なのか、
4回見た今でも分かりません(汗)
アリサちゃんスカート丈が危険!セクシー!
ここで完全にスルーされてるサカエちゃんの不憫さが、ラストで効いてきますよねー。
・黒霧島初登場!(キャーvvv)
からの、組長バースデー祝いwith照屋の沖縄ソング。
一緒に声に出して歌いたい「♪イーヤーサーサー」。
千秋楽、ここでプチハプニング。
照屋が奥から運んでくるバースデーケーキのろうそくの火が、組長の元へ来るまでに消えてしまった(笑)
(いつも消えそうでハラハラしてたけれど、ついに!)
平謝りのじゅんさん照屋が可愛かったです☆
ちなみに火は、隣の女の子達がチャッカマンでつけ直して、事なきを得ました。
・遅れてきた黒霧島、ここだけは妙に赤霧に慇懃な態度なのが好きー。
そして「若い!」「若い!」連呼するのは黒じゃなくって赤霧島。
やっぱり彼のほうが兄貴分だなぁと思うシーン。
・京次郎初登場!(キャーvvv)
登場していきなり大乱闘、しかも川原さんを向こうに回して!
ヤクザ共に抱えあげられて、「高い高いやめろー!」が可愛い。
その直前に「高い高いしてやれ!」とか言ってる赤霧島はもっと可愛い。
赤霧、眼鏡は銀縁でかなりインテリ風だけれど、中身は弟と正反対でいいよね…。
・かーらーのー、黒霧島と京次郎、2人のシーン!(キャーvvv)
鍵をちゃりちゃり回し、高く放り投げてはキャッチする、その仕草の美しいこと。
しかし、表向きはNO.1ホスト、裏の顔はビジュアル系ヤクザって。
京次郎は結局最後まで、あんまりヤクザしてる印象なかったなー。
・所変わって駅のホーム。
ここの照明や演出、何気に凄いよねー、好き。
(ただ、このシーンがちょっと冗長に感じてしまう。
徳永くんに気付くまでとか、もう少し短くてもよいのでは。)
徳永くんの電車モノマネ日替わりコーナー、千秋楽スペシャル!
新感線のぞみアナウンス!で、車掌は生田、他スタッフも小池・中村・神山・篠井とそろい踏み!
「篠井」まで言った瞬間に藤志櫻のツッコミ。うんうん、粘った(笑)
あと、モノマネと歌は最初から最上級のクオリティでしたが、演技もみるみる上手くなってて良い!
藤志櫻に話しかけようとする奥さんに「いいよそんなのー!」ってキレ方とか、どんどん面白くなってる!
・このシーンをはじめ、ちょいちょい挟まれるマダムの
「ちょっと、ちょっと!ちょっとよろしいかしら?」(手をパンパン叩きながら)
という静止がお気に入り。可愛い。
ここから久々の平安パート。
藤志櫻(劣)もようやく初登場です。
確かこの場面のどこかだったと思うんだけど、語りベイビーズと一緒にマダムが下手側で熱唱してる!
マダムファンは見逃せないやつ!
ここで疑問なのが、かぐや姫の両親である清やん達を殺したのは誰か?問題。
まぁ藤志櫻、なのでしょうけど、だったら血をたらふく吸ったはずなのに劣化したまんまなのは変だしなー。
どうも、極度の飢餓でおかしくなってる間の記憶や理性は飛んでるようなので、
本人が気付かないうちにやってた…ってことなのか。
蛍太郎を死なせた時も、後から気付いて愕然としてたしなー。
(ここに限らず、いくつか伏線回収が雑だなぁと思う部分があり(;^_^A)
そういえば、(多分)演出変更じゃないかなーと思ったのだけれど、
蛍太郎が分かりやすく鉈を手にしてました。
最後のvs.藤志櫻の立ち回りで、ヒメが「蛍太郎の形見」として使っている、あれですね。
しかし、蛍太郎は真面目でええ子なんやけど、あまり物事を深く考えない傾向があるね。
藤志櫻に対する態度とか、慕って泣くかと思えばあっさり見限るし。
生きるか死ぬかの場面で
「結婚式の二次会の幹事をしてもらえなくて残念」
程度の思い入れだもんなー。
その軽さがどんどん神山くんの演技に反映されていって、どんどん面白くなってる気がする(笑)
粟根さんがパンフで語っているところの「勘が良くて~」っていうのがこのあたりかな、と思ったり。
・藤志櫻・かぐや姫・徳永くんの三重奏!
(ただし後半はほぼかぐや姫同士のディエットである)
この歌詞好きなんよねー、イルカとシー○ェパードとか。
しかし藤志櫻が拗ねちゃうのも無理はない、上手過ぎだよ徳永くん!
そして結局シーサー会見やったのかよ!
・ホストクラブシーンでは日替わりネタ2連発。
京次郎の日ネタは
「シャンパン入れてくれたらサカエちゃんの携帯に入ってるアドレスの名前を全部戦国武将に変えてあげる☆」
サカエちゃん
「やめて!!!友達無くしたない!!!」
とガチ切れ(笑)
続くシャンパンソングは、どうやら神山くんの曲?だったようで、客席大盛り上がり。
それ、大阪の大千秋楽まで取っておかなくてよかったの?と、いらない心配を(笑)
・輸血パック全破棄されて一気に劣化な藤志櫻。
ここで自分の血を吸えという健気な徳永くんに対して
「だめだ、かぐや姫の血はダメなんだ!」
と叫ぶ意味が、2回目以降に分かりますね。
Burnしちゃうものね、トラウマだものね。
初見では、「かぐや姫を吸血鬼になんてできない!」的な男気かと思ったよね…
・アリサちゃんの彼氏登場の「お前かよ!」感が最高。
よし子さんも今回、本当美味しいなぁ。
しかし、このアリサヴァンパイア化の流れは毎回、随一の緊迫感です。
自らの口を斬り裂いて、血を流しながら迫る藤志櫻の危険さ&セクシーさ、流石は生田斗真って感じ。
せっかくのヴァンパイアものなので、やはり多少なりとも、こういうシーンがなくては(笑)
そして一幕のクライマックス!京次郎の正体!
「忘れたの?この私を」
ここで驚くほどに声色が変わる倫也さんマジ只者じゃない。
(「八犬伝」まだご覧になっていない方は本気お勧めですよ…倫也さんの女形最高だよ…)
あの後どうやって収集つけたのか、地味に疑問です。
☆ここから二幕☆
・オールスタンディング!フェス最高ー!
(MIKADOとKAN主が客席から登場してたのに今更気付くやつ)
流石は千秋楽!といった盛り上がりでした。
みんなほぼダンス覚えてるし。
照屋「何くるー?」
客席「「「ないさー!!!!」」」
のコール&レスポンスも、じゅんさん曰く過去イチの大きさだったみたい。
じゅんさん、ちょっとマジ感動だったもん(笑)
「(声の大きさで)TBSの収録邪魔してやろうぜー!」
って、それ次公演のアレ的に大丈夫ですか(←)
「富山でこんなに盛り上がるかな・・・」
とも心配してたけど、大丈夫、じゅんさんなら大丈夫!
・棺から一向に出てこない藤志櫻を引っ張り出そうと頑張る面々。
ダンサーに紛れようと、ちょいちょい飛んだり跳ねたりしながら近づく知念君の努力が可愛いです(笑)
歌い終わった燃え尽き感というより、扉OPEN阻止の徒労でぜいぜい言っちゃってる藤志櫻のMCの声が、
なんだかリアルで笑える。
ドラマのタイトルは「あの笑顔を思い出して昨日笑ってしまった」でしたっけ?
未だに覚えられず。
・唐突に切り替わって、蛇之目親分のお葬式。
赤霧含む子分たちが皆泣き濡れる中、クールにスマフォをいじる黒霧カッコいい。
(下手側だと、存在感抜群の如何にも誰か隠れてそうなシーサーの影に隠れて黒霧の姿が見えないことも)
しかし「日本最長寿のヤクザ」って、名誉なのかそうでないのか…いや、凄いよね、うん。
跡目争いの口論中で、照屋が黒霧に言い放つ「メガネ!」が復活してて嬉しいー!
あの罵倒の言葉のチョイスはじゅんさんのさじ加減なのかな(笑)
・虫麻呂の姿を探して右往左往している、厳ついヤクザ達の間抜けな図、が何度観ても可笑しい。
頭いいはずの黒霧も一緒になってやってるし。
このあたりから黒霧も、一幕のクールなキレ者ってだけじゃない、ちょっと間抜けな雰囲気も帯び始め。
虫麻呂の蝙蝠に合わせてゆらゆらしてるのも可愛い。
親分が若返らずに蘇るらしい、と聞いてテンションダダ下がりの一同のシーンでは、
「結局俺達、もうすぐ死ぬって条件付きで…」
と続く泰司の台詞の場面、ワイドショーインタビューのモザイク処置風の演出が追加になってました。(伝わるかな…)
あと、待って!と虫麻呂に駆け寄ろうとした時に、段差に躓いて黒霧がちょっとよろめいちゃったのですが、
気に掛けるそぶりの虫麻呂達に一言
「大丈夫。」
と宣言して笑いに変えてました。
うっかり注射器ぶっ刺したことに気付かないまま、気持ち良さそうにしゃべり続ける黒霧に、
「ちょっと、ちょっと!」
とまたもやマダムの可愛らしい静止。
マダムと黒霧が絡む数少ないシーン、良いよねー。
・リケジョ5人衆のアイドルダンスwith黒霧島。
かーわーいーい!
リケジョ達のお遊びや小ネタが、なんだか増えていたような気がいたします(笑)
まぁね、遊ぶよね、あの面子はね…。
最後のドロップキックも綺麗に決まってました。
・平安パート回想。
ここでかぐや姫を抱きしめて想いを語る藤志櫻の姿には、ぐっと来ますね。
体液が混じり合った直後の場面では、過去のかぐや姫と現在の京次郎、2人の動きがシンクロしててゾクゾクする。
2人1役は、こういう演出が出来るからいいなぁ。
一方、こちらも苦しみもだえる藤志櫻、サカエのナレーションに合わせた忙しない動きがコミカル。こんな悲劇的場面なのに。
傍観者の黒霧も黒霧で、
ハルコ「そして…歌った!!」
黒霧「なんで!?!?」
のツッコミ、わざわざハルコからマイクを受け取って叫ぶ細かさが愛しいです。
・ついに「ありまーす!」と言わされてアイドルダンスさせられる黒霧。
千秋楽はしっかり手拍子してきたよー(〃∇〃)
GVGぶりの、粟根さんのダンス。
中の人は、リケジョ5人よりも年上だからな!
絶妙のタイミングで着メロ鳴らしてくれてありがとう、電話してきたホスト君。
(ていうか京次郎も、着メロをリケジョのテーマソングにしてるの?何それ可愛いな!何気に気に入ってるやん!)
センターで格好つける、京次郎&黒霧島のポージングはどんどん格好つけてきてますね(笑)
本当に格好いいもんだからしょうがないな。
・実はヴァンパイア化していた蛍太郎再登場…そして徳永君と一緒に怪物化。
テンションあがりまくってるリケジョ達と、感涙に咽ぶ京次郎、いやヒメの姿が可笑しかったり可愛かったりした分、
あの結末は悲しい。
「僕もかぐや姫なんですけど…」
発言に、それまで蛍太郎に甘えた声出しまくりだった京次郎が、めちゃめちゃドスの効いた声でブチ切れる勢いが最高。
倫也さんのメリハリも凄い。
蛍太郎がヴァンパイアになって生き延びていることを、ヒメがもう少し早く知っていたら…
と思うと更に悲しいけれど、所詮エイリアンとヴァンパイア、結局未来永劫結ばれることはない。
でも、あそこまでの悲劇的な別れは避けられたのでは。
最愛の人を、目の前で2回も奪われるって、辛い…。
そこからの、京次郎の絶叫にも近い、熱唱。
「♪愛した人はヴァンパイア 恨んだ男もヴァンパイア」
続く
「♪いまだ独り身…」
の歌詞がめっちゃクドカンっぽい。
歌い終わり付近でシャウトが入ってました!
格好良すぎてひいいってなった。
今回、そんなに歌が多くないの、本当勿体ないよ…
・一方その頃主人公は、緊張感ゼロかよ!
と思ったけれど、本人としても気にしている様子。
徳永くんが死んでしまったことも、既に耳に入ってるのね。
そんな彼をますます悩ます、知念君のヤギブタ謎理論(ブタよりヤギのほうが魚さ~)。
と、ジャン○タクシー(笑)の台頭。
このあたりから、照屋の経済的な苦しさが語られ出すので、中身がエイリアン化したのはこの直前or直後でしょうか。
・ナメクジ連合と黒霧一派のヴァンパイア討伐開始。
「夜なのにサングラス」「青白い顔」「なんとなくウザい」
それはヴァンパイアというより、ほぼ全てTOSHIROの特徴では(笑)
あずさと黒霧島の交通費支給のやり取りの中で、黒霧からあずさへ、さりげなく刀が渡ってました。
なるほど、これが最終的に、あずさが藤志櫻を切りつけ、藤志櫻がヒメを殺す刀になる…皮肉な。
(この、刀受け渡しは東京1回目にはなかったので、これも演出変更かと。
それまでは、あずさちゃんの胸倉つかんで突き飛ばすのみでした。黒霧さん、意外と乱暴。)
続く若者達オンリーのストリート風なダンスは、文句無しに格好いいなー!
普段の新感線ではあまり見られないタイプのダンスな気がします。
やっぱりセンター張る倫也さんが一番格好いい。
・マダム馬場の館に追いやられた蛇之目組。
マダム、本当面倒見いいね…聖母かよ。
そして、枯れ切って最早劣化どころかパペット化してしまっている親分。
死ねないって、ある意味地獄よな…。
新感線でパペット芸と言えば真っ先に聖子さんが思い浮かぶのですが、小池姐さんもやりおるわー。
血を一人占めされたのに怒って、投げつけちゃう流れが可笑しっくて!
センターでは泰司がこと切れる瀬戸際だというのに、ついついそっち観て笑ってしまうわ。
・泰司、そして赤霧を皮切りに、続々バンパイア化する蛇之目組。
赤霧の啖呵が格好いいねー。
否応なしに親分として祭り上げられるも、まんざらでもなさそうな藤志櫻。
(でもイマイチ何したらいいか分かってなさげで、心もとないところが可愛い)
ここで知念の炎上、泰司の再びの死、照屋の不穏さが重なって、クドカン作品特有の気味悪さがじわじわ効いてきます。
千秋楽にして初めて気付きましたが、緑の照明が泰司、そして照屋の体を出入りしていたのですね。
それで、エイリアンの寄生を示していたんですね。
ここは二階から観てみたいシーン。
それにしても、「お前は泰司じゃ!」の一言でエイリアンを切り捨てる親分の格好よさよ。
時折見せるこの貫禄が、流石の蛇之目組親分だわー。
そして、ビビりながらも親分やアリサ、部下達を後ろに庇って、一番前で泰司と向かい合う赤霧の兄貴がめっちゃ男前。
やっぱり黒霧ではなくって、あんたが次期組長の器だったよ。
・黒霧島達の乱入。
最早、敵対する意思を隠そうともしない黒霧と、本気モードな赤霧の睨み合い、観惚れる。
スーツの下のプロテクターは、なんというか、あれだけど(笑)
「バックアップを取っておいたほうが良かったかしらー」
でブリっこポーズ決めるのがウザくも可愛いなー、もう。
・最後の最後まで一緒な、マダムと藤志櫻(涙)
別れ際も感動的かと思いきや、土井た●子で台無しです。
ここで早くもフェードアウトのマダム、やっぱり勿体ない…。
しかし、エレベーターの演出は流石いのうえさん、格好いい。
あそこが格好よければ格好いいほど、その後、扉開いて満を持して登場するのが(劣)のほうだってガックリ感が際立つので(笑)
・サカエちゃんの
「しば漬け洗た水じゃー!!」
は何度聞いても爆笑だ…。良くやったサカエちゃん。一矢報いたサカエちゃん。
その後の
「嘘や」
という言葉の優しさは、本当泣けるよ。聖子さんの真骨頂。
・ラストバトル、藤志櫻vsヒメ(京次郎)、ヴァンパイアvsエイリアン。
(上でも書きましたが、ここでそれぞれが持って戦う武器の入手経路が、より分かりやすくなっていて良かったです)
ヒメが1000年分、蛍太郎への愛を叫び、激しい憎しみをぶつければ、
藤志櫻も1000年分、彼がかぐや姫を想い続けた愛に見合うだけの、かぐや姫からの強い想い(=憎しみ)を求める。
こうして見ると、勝負は始めから、かぐや姫側に勝ち目は無かったのでは。
しかし、2人の激しい愛憎のぶつかり合いと、見事な殺陣が相乗効果で、もの凄い迫力になってた。
これでこそ新感線。
「…また会おう、かぐや姫。」
当の想い人を斬ってから、言い放つ台詞。
こんなシチュエーション、この物語以外に成り立たないよ。
永遠に交わるはことなく、それでも永遠に途切れることもなく続く2人の平行線の運命が、
この言葉に凝縮されていた気がします。
そしてまた、「かぐや姫」は器を抜け出して、下へ下へ。
・ヴァンパイヤクザvs.ナメクジ連合&黒霧島の大戦争は、結局ほぼ全員全滅で終わったのかな。
しかし、黒霧島は最後まで格好良かった…(ファンの色眼鏡と言わば言え!)
最後の台詞、
「干からびて死ねや!ヴァンパイアども!」
って口調のガラ悪さがたまらなく好きなんですよ。
インテリぶってるけど、ああ、この人も間違いなくヤクザだわって思う。
裏切った親分に斬られて、最後は兄の赤霧の血を無理やり飲まされて、太陽に焼かれて…
という最期。
何度でも言うけど、生きてたら面白いのになぁ。続編見たい見たい。
そして、今回はアリサちゃんに自分の着物を着せて、日光から守ってあげる親分の姿もしっかり目に焼き付けた!
血を横取りしたり、なんだかんだツッコミどころはあっても、最後まで惚れた女を守った親分は漢の鑑。
・クライマックス。
焼けずに残ったアリサの器に、流れ込むかぐや姫。
この時の体の動きがえらく怖いよね…小池さんの巧さ!
そして物語はふり出しに戻る、いや、更に1000年後に飛んだのかも?
再び向き合う藤志櫻とかぐや姫、また永遠に続く殺し愛。
最初の頃と変わったのは、2人ともどこか開き直ったような、満足げな笑みを浮かべていたことかな?
舞台の一番上、高みまで駆け上がって、刀を構えて睨み合う2人の姿。
1000年恋愛の物語の、一先ずの、見事な一区切り。
そんな東京公演の覚書でした。
次は大阪!追いかける!